Are You Honey?

こんばんは~つくば市並木ショッピングセンターにあるコーヒー屋
フレスタプラス@あらの珈琲 焙煎人荒野です。



今日は来月新入荷コーヒーの先行告知です。





スペシャリティコーヒーの先端をいく
国「コスタリカ」から。



コスタリカは南米の小さなコーヒー生産国ですが
高品質なコーヒーを生産することで世界的に知られています。
1992年からアラビカ種のみの栽培が法律によって定められ、
ロブスタ種(インスタントや缶コーヒー用)の栽培が厳格に禁止しました。

また、コーヒーの全生産量の約50%が
スペシャルティコーヒーだと言われるほどのコーヒー先進国です。



近年、カップオブエクセレンスなどの国際規模の
品評会の開催に伴い、より高品質のコーヒーを目指した農園は独自の精製処理施設を作り始め、
単体農園での資金調達が厳しい場合は、複数の農園で共同の精製処理施設を作り、
これが「マイクロミル」という小規模精製処理所です。



そしてコスタリカコーヒーといえば
「ハニープロセス」「ハニーコーヒー」ですね。ここで以前もお伝えした「ハニーコーヒー」の
おさらいをしたいとおもいます。




ハニー・プロセス製法は、収穫した完熟コーヒー果実の果肉を除去した後、
コーヒーの豆の周りに付いた甘味のあるミューシレージと呼ばれる粘液質を
残した状態で、ゆっくりと天日乾燥させます。



完熟果実のミューシレージの甘味が豆に移り、通常のウォッシュドコーヒー
(水洗式)では得られにくいハチミツを思わせる独特の香りやボディを
もったコーヒー豆に仕上がります。







その一方で、ミューシレージがついたままの乾燥方法は難しいと言われています。
発酵というリスクが高くなります。




改善策として現在は木や鉄製の枠を組み、そこにネットを張った
アフリカンベッドと呼ばれる乾燥棚で乾燥させるています。



この乾燥方法は、ネットの下側から風が入ることによって乾燥が
均一になり品質が高くなっているみたいです。



しかし、乾燥むらをなくすために、何回も均一に混ぜなければならず、
難しい技術と労力が必要なんですね。






以上がハニーコーヒーを造る上での作業過程ですが、



同じハニープロセスにも3種類ほど違いがあります。






ミューシレージ(ネバネバの粘液)を80-90%残した
「ブラックハニー」




70-50%残した「レッドハニー」






50-40%残した「イエローハニー」に分かれます。






ん~どんな感じかといえば、、、




「ブラックハニー」は同じフルーツでも完熟。いや過熟
ぎみの香りで濃厚なフルボディの赤ワイン。





逆に「イエローハニー」はフルーツの甘みある
香りで、スッキリとした白ワインとでもいえば、、、





それぞれ特徴があるし農園の果肉の残す技術も違うので

ふたつと無いコーヒーに仕上がるのも魅力です。






今回入荷するのは「イエローハニープロセス」で
精製された豆です。ビシャサルチといって
ブルボン種の突然変異した品種です。



■一番奥が「イエローハニープロセス」で精製された豆です。


さぁ~
どんな甘みが味わえるか楽しみにしてください。



素材は間違いなく良いクオリティーなので
あとはボクがどう料理するかにかかってますね。(笑)





コスタリカは土地の面積が狭いので大きな水槽が

作れないところが多く省スペースでできる

このハニープロセスが広がりました。




水が大量に使えない苦肉の策から
広がったコーヒーなんです。