コーヒーミル検証VOL1

こんにちは!つくば市並木ショッピングセンターにあるコーヒー屋
フレスタプラス@あらの珈琲 焙煎人荒野です。


今日はミルの刃の違いから、、、、


ご家庭で使っているからある程度で、、、、確かにそうです。
何処に価値観を置くのもあなたの自由。として今回はコーヒーのプロとして
の見解で攻めていくのでその辺ご了承を。



ミルの役目として、どれだけ均一に挽けるのか?ココが大事なのです。
粉が均一でなければコーヒーの風味や濃度は一緒にはならないのです。
どのくらい均一に挽けるか?がミルの魅力と肝と云っても良いでしょう。
手動式ミルは後ほどお話しますね。


<ミルの刃の形状について>

電動ミルの刃の形状には
①臼式、②カット式、③コニカル式、④プロペラ式と4つの種類があります。



一般的に家庭用で一番普及しているのがプロペラ式のミルでしょう。
カット式とプロペラ式は混同されているみたいですが、性質上に大きな違いがあります。









プロペラ式
微調整が出来ないミルです。価格の安さや場所を選ばない関係で一般的には一番普及しています。
しかし微粉も多く、粉が均一化し難いミルですね。
手軽さ重視の方向けです。ホッパーの中にずっと豆を入れている状態のプロペラ式は
カット式の裁断した豆から排出して行く機能とは違います。
その為、微粉が出る確率も多く…加熱して風味が変わる事もあります。
上下に振りながらミルする事で、多少は粉のバラつきを軽減できます。
あまりおすすめしません。これなら手挽きタイプをすすめますね。












※ナイスカットミルの後継「ナイスカットネクストG」⇒

カット式

珈琲豆を裁断(切り刻む)するように挽いて行くミルです。プロペラ式のミルとは性能が雲泥の差があり
一般的には業務用に使われる事が多いです。
代表選手は当店でも長年使っている『Kalita ナイスカットミル』です。
他のミルより挽いている時間が速く、ほぼ均一に挽けます。(そうでもない時もあります。)
微粉の量は、挽き方によって変わってきますがどうしても微粉の量は多くなります。

挽いた粉をDripしてみると、ハッキリした味わいです。100gまで挽ける能力があるので、
家庭レベルでは最強の部類のひとつです。












コニカルカッター式
回転数を抑え、熱を発生させないような構造です。主にespresso用に使う方が多く、万能ではあるが
故に微粉の処理は困るかも?珈琲の風味を殺さないという点での評価は高いようですね。

コニカル式の長所は、珈琲の風味を殺さない事ですがメッシュを細かくすると詰まり易いのが難点です。

また、静音設計と云う割には音がうるさいです。
コニカル式はある程度のパワーがないと静音にはならないようです。
風味が良い点は捨て難いっちゃ捨て難いですね。











臼式(豆を磨り潰すように挽くタイプ)

代表的なミルは『フジローヤル みるっこDX R220型』です。
コチラも超ロングセラーなミルで「マニアック」な方には長い間
支持されています。家庭用に使用されるミルとしては最高峰のミルだと言えます。
カット式のKalita ナイスカットミルがカット式の最高峰だとすると
臼型のミルでは、みるっこ DX R220型が最高峰だと。の評価。
上下2枚の歯でコーヒー豆を臼のようにすり潰すように挽くタイプです。


ドリップすると優しい感じが物足りないという意見もあります。
ただし、淡い中にも良さが見つけられる方には絶大な支持があるミルです。
「ナイスカットミル」より風味が綺麗でクリーンな味わいに感じるかも?
価格も50,000円弱と金額的にちょっと高いですかね。
家庭で珈琲を愉しむレベルのミルか?と感じるほど、、、
しかし性能には疑いが無く、200gの豆を僅か40~50秒で挽けちゃうらしいです。


臼式は、カッティングミル式(ナイスカットミル)に較べて、
粒状の均一性が高いため、豆の挽きムラが少ないです。臼式はコーヒー豆の味を劣化させる
摩擦熱が入りやすい難点がありますが、「みるっこ」に関してはニッケルモリブデン鋼の
硬い刃を使って「さっと」高速に挽くため、問題ナシ。



以上小型電動ミルの刃の違いや特徴です。

◆まとめ◆
現在当店でカフェ用に使っている「ナイスカットミル」は廃盤になり
後継に「ネクストG」があります。粒子の均一性において改良された
と言われていますが、どうなんでしょうか?

コーヒーの雑味の要因となる微粉の量、粒の均一性、風味、味わいを重視するなら
総合的にみて
現在個人的には「みるっこ」に軍配が上がりますね。


「ナイスカットミル」が廃盤になり後継「ナイスカットミル ネクストG」の価格を
考えて、ちょっと高額ですが長い目でみて、、、、コンパクトタイプの電動ミルは
やはり「みるっこ」ですね。