年に一度の縁起物VOL2




前回の続き、、、、


パナマに渡ってきた「ゲイシャ種」でしたが、、、、、


パナマ国内で広まったように思えたゲイシャ種ですが、当時は魅力のない品種として人気がありませんでした。
その最たる理由が収穫量です。ゲイシャは収穫量が少なく、非効率的と見放されてしまったのです。


その結果、パナマではカトゥーラやカトゥアイといった高収穫量の品種によって、広まりつつあった
ゲイシャ種が埋もれてしまったらしいです。


また、パナマ以外のラテンアメリカ諸国では、1970~80年代にかけて「さび病」
という植物病が大流行し、当然ながらコーヒーの生産にも支障が出てしまうことになります。
そのため、収穫量も少なく病気に見舞われてしまったゲイシャは、壊滅しました。




【ゲイシャ再び、、、、】

ゲイシャの名は世界から一度忘れられた存在となりましたが、2004年“再発見”されたのです。
それが、パナマのエスメラルダ農園が品評会に出したゲイシャ種です。

品評会で取り上げられるや否や、ゲイシャ種の持つジャスミンに例えられるユニークな個性は
、一気に世界に名を轟かせたのです。

「ゲイシャショック」って言われているやつです。




ゲイシャショックが起こった背景には2つの要因があります。

まず2001年からパナマでコーヒーの品評会「ベスト・オブ・パナマ」を開催し、一躍ゲイシャ種が認められ、
高品質へと歩み始めたことにあります。これは、スペシャルティコーヒーの生産を後押し
することにもなっていきます。

そして、当時のパナマコーヒーへの評価です。当時のパナマコーヒーは高品質であったものの、
個性が弱く平凡だと評価されていたのです。そのため、ゲイシャの強烈な個性は、世界においての
パナマのコーヒーマーケットにショックをより強めたのです。

今日も続く、ゲイシャ伝説

その後の品評会(ベスト・オブ・パナマ)では、エスメラルダ・ゲイシャ一強の時代が続き、
2007年には「1ポンド=$130(1kg≒3万円)」で、世界最高落札価格を更新しました。





その結果、2008年からはエスメラルダ・ゲイシャだけのオークションが開かれるという特別扱いにも至っています。今日でもエスメラルダ・ゲイシャのオークションロットとなると、他を引き離す高価格で販売されています。

このようにして、ゲイシャが神格化されたかのように、一気に高評価な品種として扱われるようになったのです。


これらが今の人気絶頂のコーヒー「ゲイシャ」の歴史背景です。



そして今季、荒野が焙煎する「ゲイシャ」は

「ドンコキ ゲイシャ ワイニー」という 極少量生産のマイクロロットです。

ワイニーと言われるナチュラル天日乾燥された 生豆も見るからにフルーティさを
醸し出しています。


次回はフレスタのゲイシャ 荒野が焙煎するゲイシャについて
ご紹介します。 楽しみにしていてくださいね。