どうも並木のコーヒー屋 荒野です。
そしてもうひとつの熟成イタリアとは、、、、、
Sagrantino di Montefalco 25anni 2001 Arnardo Caprai
《ウンブリア/サグランティーノ》
サグランティーノ ディ モンテファルコ 25 アンニ 2010 12000円+TAX
イタリア中部ウンブリア州のモンテファルコというエリアで造られている
ワインです。 地図でいうと↓この辺です。
?がウンブリア州都ペルージャの南東部に位置します。
当店のウンブリアワインといえば、、、、
世界一ポリフェノール含有量が高い土着品種「サグランティーノ」で醸される
赤ワインです。サグランティーノという屈強なブドウを世に知らしめた功労者が
「アルナルド・カプライ」という男です。
1992にDOCGに昇格した「モンテファルコ・サグランティーノ」その基礎を築いた元
祖的存在が「アルナルド・カプライ」です。
今回出展の「25アンニ」がアルナルドカプライを全世界に
知らしめたキュヴェです!
まずはカプライ物語から、、、、
1971年、繊維の仕事で成功したアルナルド・カプライは、5haの畑を購入したのが
始まりです。もちろん、そこにはサグランティーノが植えられており、
アルナルド・カプライは畑を買い増しして行きます。
1988年には息子で現オーナーとなるマルコ・カプライがワイナリーに参加、
1989年にはマネージメントを任されます。マルコ・カプライの代になり、
1990年‥ミラノ大学との共同研究で、より良いサグランティーノの
クローンを開発するなど高品質化が進んだとも言えます。
※現当主のマルコ。傲慢さを地でいくような、、、、しかし来日すると
キレイな女性にはめっちゃ優しいとの情報。(笑)如何にもイタリア~ン!
以上が「アルナルド・カプライ」の概要です。
今回出展されるのは2015年にイタリアで最も権威あるワイン専門評価誌
『ガンベロロッソ』と『ヴェロネッリ』ダブルで最高賞を獲得した
7年熟成を経た2010ヴィンテージです。
ウンブリア州のモンテファルコ地区という‥小さなエリア
でしか栽培されていない稀な土着品種で、近年、生産者も
増えはしましたが、その作付け面積は100ha程度。
※鉾田市の大きいメロン農家だと2-3haは栽培されているので
メロン農家40軒くらい?だから地区レベルで言ったらなかり
少ないことが想像できます。
それまでは、サンジョヴェーゼと混在されて栽培されており、
サンジョベーゼだと思われていた‥という品種でもあります。
タンニン量の多さから、バリック(225L小樽)での熟成‥という近代の醸造技術が
確立されていなかったので元々はパッシート(甘口ワイン)に用いるブドウだったわけです。
1979年に、このアルナルド・カプライを始め、ようやく辛口(ドライ)な
スティルワインとしての
サグランティーノ・ディ・モンテファルコが誕生します。
その屈強で豊富なタンニン、高いアルコール度数は、
「ヴェネトのアマローネに比肩するワイン」と評されました。
このサグランティーノ・ディ・モンテファルコの第一人者は、
やはりこのアルナルド・カプライですよ!
この「25アンニ」は収量を徹底的に抑える為、
グリーンハーベストを行っています。ステンレスタンクで
約20日間醗酵後、フレンチオークの新樽バリックで26ヶ月の熟成、最低でも8ヶ月以上の
瓶内熟成を経てリリースされています。
☆グリーンハーベストとは、、、、
まだ緑色で小さく未熟なブドウを収穫し、残った果房に光合成で得た
エネルギーを注ぎ込ませる。そうすることで、よく成熟し、
風味が十分あるブドウを収穫することができる。それを行わないと、
風味が薄く、未熟なブドウができることになる。
骨太でどっしりとした果実感に力強いタンニン。
トップ級のスーパートスカンとも引けをとらない実に偉大なワインと言われており。
熟成能力も余裕で20年以上あり、
世界屈指の赤ワインの一つと言われる「25アンニ」
超~楽しみです!
カプライの初ヴィンテージである1979に
「モンテファルコ・サグランティーノ・コッレピアーノ」がリリース
※僕1本だけ2009ヴィンテージ確保してます。
そして↑そのリゼルヴァとして25周年に発表されたのが今回の
「モンテファルコ・サグランティーノ・25アンニ」
「世界屈指の赤ワイン」とカプライを世界に知らしめたワインです。
≪DOCGサグランティーノ・ディ・モンテファルコの概要≫
モンテファルコは、ペルージャの南、アッシジからスボレートにかけての地域で、標高の高い尾根沿いに位置する関係で、「ウンブリアの手すり」と呼ばれる。この尾根沿いの街・モンテファルコは、古代ローマ時代からの街で、街の二重の城壁は中世にが築かれた。
ワインは、土着品種・サグランティーノ種100%で造られる<赤>。サグランティーノ種は、中世に既にモンテファルコで栽培されていたといわれるが、そのルーツは定かではない。フランチェスコ派の修道士がポルトガルから持ち帰ったという説もあれば、プルニウスの著書にあるイトゥリーオーラ種が起源であるという説もある。いずれにしても、現在はモンテファルコにのみ植えられている品種で、長い間この地方独自の品種として、地域の教会で守られてきた。
今日でも1500年代から続く厳しい規定に従い収穫される。当時は苗を切った者は絞首刑にされたという。甘口ワインとして造られていたが、近年辛口も造るようになり評価され、1993年、甘口のパッシートも含めてDOCGに認められた。
ワインは濃く深いガーネット色で、ラズベリーを思わせる甘い香りがあり、力強く、長期の熟成に耐えるしっかりした味わいを持つ。辛口はアルコール度数が13%以上、甘口は14.5%以上を必要とし、2年半以上の熟成を要する。