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同じ職人として、、、、

2018年4月4日
同じ職人として、、、、

トスカーナのワイン、サンジョベーゼワインの魅力に駆られたことをキッカケにイタリアワインに
ハマっていった焙煎人ですが、、、とくにトスカーナ・ボルゲリの地でワイン造りをしている
カンティーナ「ミケーレ・サッタ」は特に大好きな造り手のひとりです。っていうか1番、2番を
争う存在です。


ここでスーパートスカン(スーパートスカーナとも)の黎明期を支えた偉大な生産者「ミケーレサッタ」をご紹介します。

ミラノ大学で農業学を専攻、元々果樹園で働いていたミケーレサッタ氏。1983年、ブドウ栽培を始めます。
類まれな独自の農業哲学でボルゲリ黎明期から存在感を示し、自身のワイナリーを持ちつつも、
スーパータスカンで有名なカンティーナ『オルネッライア』、『マッセート』では栽培の一切の管理を任される程の人です。自社ワイナリーにとどまらずボルゲリ全体の発展に常に寄与し続けてきた偉大な生産者です。今回8周年記念でおすすめするワイン「カヴァリエーレ」ボルゲリで唯一サンジョヴェーゼ100%で造るワインです。



★ボルゲリという地

トスカーナの中心地シエナから、真っ直ぐ西へ横断するように進んだ海沿いのエリアが、ボルゲリ地区です。 南北に細長くひろがったマレンマと呼ばれる地域にあり、同じトスカーナにある銘醸地、キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノとは異なる地中海性の温暖な気候が特徴。常に海からの風を受けるため乾燥し、日中は年間を通してさんさんと降り注ぐ陽光のおかげで暖かい一方、夜は冷え込みます。この温度差が、しっかりと酸を備えながら肉厚でジューシーな凝縮した果実を育てます。雨量が少ないため収穫前の雨によって果実が不作となる心配もあまりなく、キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノのサンジョヴェーゼよりも、2週間ほど早く収穫ができます。





※ここでいう「スーパータスカン」(スーパートスカーナ)とは、、、

イタリアワインの規定は、その土地らしさが出ているワインを評価するため、D.O.C.G.に認定されるためには、使用するブドウ品種は土着品種ですし、熟成期間なども定められた範囲内でワイン造りを行わなければなりません。

これに対し、ブドウ品種や熟成期間などは定められた通りではないけれども世界的に見て品質がとても高いとされるワインがスーパートスカーナです。


1978年のイギリスで最も権威あるワイン雑誌、デキャンタ誌が主催するブラインド・テイスティング。11ヵ国33種類のワインが競い合う中、「シャトー・マルゴー」も抑え、サッシカイアがベスト・カベルネの座を獲得し、一躍世界のトップワインへ名乗りを上げました。これをキッカケとして「スーパータスカン」が名声生んだわけです。






話を「ミケーレ・サッタ」に戻します。
北イタリア出身のミケーレ サッタが1974年、19歳の時ミラノ大学からピサ大学の農学部に転籍、トスカーナに移り住み果樹園で働き始めたのがこの地に根をおろすきっかけでした。当時のボルゲリの畑は殆どが野菜、果樹作物の畑で、ワイン用のブドウ畑は殆どありませんでした。7~8年果樹園で働いた後、1983年、同じボルゲリで畑を借りてブドウ栽培を始める事になります。場所はボルゲリDOC最南端の村、カスタニェート カルドゥッチです。ボルゲリでは早くからワイン造りを始めた生産者の一人です。



当時はこの地で造られたスーパートスカンが段々と注目され始めている時期でもありました。その時にイタリア銘醸ワイン「ブルネッロ」のエノロゴ、アッテリオ パーリ氏と出会いを機に更にワイン造りに邁進していきます。ボルゲリの地で「サッシカイア」「グラッタマッコ」「オルネッライア」「グアド アル タッソ」らと共に『ボルゲリ5人衆』としてこの地の可能性を開拓し、1990年以降のボルゲリDOCスタートの立役者となりました。




ボルゲリで唯一サンジョヴェーゼ100%のワイン「カヴァリエーレ」をリリース


ボルゲリ全体で生産量僅か2%のサンジョヴェーゼ。そんなミケーレが最も好きなブドウ品種がサンジョヴェーゼです。カベルネソーヴィニョンやメルロー、シラーといった国際品種が多数植えられているボルゲリではサンジョヴェーゼの生産量は全体の僅か約2%程にしかなりません。

ミケーレはトスカーナで伝統的に栽培されているサンジョヴェーゼでエレガント、ミネラル感のあるワインを造りたかったわけです。ボルゲリではサンジョヴェーゼは適合しないと言われます。しかしミケーレ曰く決してそんな事はありません。。ボルゲリで唯一サンジョヴェーゼ100%で造る僕のおすすめこの「カヴァリエーレ」を1994年をリリースします。当時はまだボルドー型のボトルでした。カヴァリエーレは『ミケーレの指紋』ともいうべき他に真似の出来ない「キャンティ」でもなく「キャンティクラッシコ」でも「ブルネッロ」とも違う「ミケーレのサンジョベーゼワインなんですね!
サンジョヴェーゼの醍醐味と言うべき美しい酸とミネラル、円やかな旨みがあります。





スーパートスカン「オルネッライア」、「マッセート」の黎明期を支えたミケーレ サッタ。
今もボルゲリ全体に影響を与え続ける偉大な人物です。彼のワインにはボルゲリらしい果実の豊かさ、
凝縮感もありながら、ブドウそのもの品質の素晴らしさを感じるバランスに優れた心地よい飲み口があります。
彼は『アルティジャーノ』(職人)という言葉がピッタリです。
ボルゲリの歴史を知る上でも、ミケーレ サッタのワイン特に「カヴァリエーレ」は是非試して頂きたい逸品です。


ミケーレの息子「ジャコモ・サッタ」 
彼の造るサンジョベーゼも優しくてエレガントで僕は好きです。
段々と「ジャコモ」の色が出てきている感じです。