キャンティって???2

では前回の続きとして


今日は、、、、
◆キャンティ・クラシコがDOCGへ昇格した道のり◆ から




 1963年 ・・・ キャンティがDOCに認定

 1984年 ・・・ キャンティがDOCGに認定

 1996年 ・・・ キャンティから独立して、キャンティ・クラシコがDOCGに認定

 2002年 ・・・ 外来品種の混醸が20%まで許可される

 2005年 ・・・ 1987年に分裂していた2つの協会が統合される

 2006年 ・・・ マルヴァージア、トレッビアーノなどの白葡萄のブレンドが禁止される

 2014年 ・・・ 上位クラス「グラン・セレツィオーネ」が制定される
         ※自社葡萄100% 最低30ヶ月熟成(内 24ヶ月は樽熟成) (2010年産より)

これが「キャンティ地区」と「キャンティ・クラシコ地区」の現状です。


決して
キャンティ・クラシコに比べてキャンティがダメ・・・と言っているのでは無く、、ピンキリが多いので本物を選ぶ眼が必要になってきます。


「キャンティ」「キャンティクラッシコ」にもいろいろなタイプがあって
昔ながらの綺麗な酸味を醸しだす古風なキャンティ、、、
また、現代的なはっきりとした果実味やタンニン(渋味成分)を表現するキャンティなど、タイプは様々です。
なのでボクにお任せください!



◆キャンティ・クラシコ内にある9地域◆

1.サン・カッシアーノ・ヴァル・ディ・ペサ

 標高310m 面積108平方Km

 砂利を多く含む赤色の粘土質

 適度な硬質の酸とタンニン、強いミネラル感が特徴的



2.タヴァルネッレ・ヴァル・ディ・ペサ

 標高378m 面積56平方Km

 粘土石灰質土壌

 スパイシーでミネラルが多く感じられる



3.バルベリーノ・ヴァル・デルサ

 標高373m 面積65平方Km

 粘土石灰質土壌 泥灰質

 適度な硬質の酸とタンニン、強いミネラル感が特徴的



4.ポッジポンシ

 標高116m 面積70平方Km

 石灰を含む泥炭土、粘土からなる土壌

 軽やかで爽やかな酸味とジューシーな果実味



5.カステッリーナ・イン・キャンティ

 標高578m 面積99.5平方Km

 岩が多く石灰岩質 石岩質

 ミネラル・タンニンが溶け込んだ、際立つ洗練さ、モダンさ



6.グレーヴェ・イン・キャンティ

 標高236m 面積169平方Km

 礫、砂質、石灰質土壌 沖積土で小石が多く粘土を含む

 繊細で綺麗な酸味、滑らかな舌触りでまろやかなタンニン



7.ラッダ・イン・キャンティ

 標高530m 面積80平方Km

 石灰質 砂質 粘土質

 柔らかな果実味、スパイス、細かい酸がありバランスが良い



8.ガイオーレ・イン・キャンティ

 標高360m 面積129平方Km

 石灰質 粘土質 砂質 石が多い

 綺麗な酸と凝縮した果実味、ミネラルが豊富でエレガント



9.カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ

 標高351m 面積177平方Km

 石灰質土壌 沖積土壌 粘土質

 優雅さや繊細さを持ちながら、しっかりとしたボディと骨格のある酸味が特徴



以上がキャンティクラッシコ9エリアの特徴です。

そして!今後キャンティやキャンクラを飲むに際してこれだは知っておいたほうが良い!ってことを
以下説明します。



使用できる葡萄品種の違い
【キャンティの場合】
サンジョヴェーゼ 最低75% カナイオーロ 最大10% (白ブドウ)トレッビアーノ &マルヴァージア 
最大合計10% その他黒葡萄 最大15%

若しくは最大20%(葡萄品種1つあたり最大10%)


【キャンティ・クラシコの場合】サンジョヴェーゼ 最低80% その他黒葡萄 
最大20%

(注)2005年ヴィンテージまでは白葡萄の補助が最大で6%まで許可されていましたが、2006年ヴィンテージより禁止となりました。



今回、前回と「キャンティ」「キャンティクラッシコ」についての話題でしたが
如何でしたか??? 「キャンティ」、、、、ワインを良く飲む方なら一度は飲んだこと、、、、
もしくは聞いたことあるとおもいます。


でもでも!その違いを明確に知る機会ってなかなかありませんよね、、、、、、




少しでも頭の片隅にでも入れておいてから「キャンティ」を飲む、、、
また違った印象かもですね。