onsen coffee


中南米『エルサルバドル』はグァテマラなどと並んで重要なコーヒー産出国です。
そして天然温泉が湧き出る地帯でもあります。そそ!「ONSEN」です。

その湧き出る天然温泉をコーヒー栽培に利用しています。厳密にいうとコーヒーチェリー収穫後です。

『収穫⇒精製処理⇒脱穀』の精製処理の段階に利用します。

エルサルバドルでも基本的な精製方法は「ウォッシュド」と言われる水洗式精製処理です。
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チェリー収穫後に果肉を除去し水が入ったプールのようなもので処理を行います。

ウォッシュト(水洗式)では名前の通り水を用いるのですが、その水に温泉水を利用します。


では温泉水を精製に利用するとはどういうことなのでしょうか?

それは温泉の成分にあります。温泉宿で「炭酸泉」や「硫黄泉」の言葉を見かけるように、温泉には様々な効能がありますよね。その効能を用いてコーヒー豆に一種の加工を!



※農園に湧き出る天然温泉水 これを冷却して水洗処理に利用





農園で湧き出ている温泉水を用いて精製されています。源泉は85℃ですが熱すぎるので、いったん32?34℃まで冷まして精製に使用しています。

この温泉水には、カルシウムやマグネシウム、硫酸塩など、様々な成分が含まれていますが、ポイントとなるのが臭化カリウムです。臭化カリウムにはコーヒー豆の甘みを引き出す作用があると言われていて、精製時、この温泉水にコーヒーの種を浸透させることで甘みが増すという理論なわけです。


これもエルサルバドルにある『国立コーヒー研究所』があってのことなのかも?



元々マイルドな味わいにほんのりと甘みが加わることで、より柔らかく優しいコーヒーに
仕上がるっていう理論です。 もちろん最終段階の焙煎でどうにでもなっちゃうのですけど。。。




これらが『温泉コーヒー』といわれる所以です。


久々入荷する『温泉コーヒー』一度は試されるのも良いとおもいます。

特に初めての方はぜひいかがですか??