一度で2度美味しい!!

フレスタプラスあらの珈琲 焙煎人荒野です。
今回スペシャルクラスで登場する赤ワインの中ではやはりこのワインからご紹介しないといけないですね。


※向かって右側です。

□ラ マッサ”ジュルジョ プリモ”2012
(イタリア・トスカーナ/カベルネ・ソーヴィニヨン60%・メルロ35%・プティ・ヴェルド5%)
フルボディ・赤 14,000円




当店でもお馴染みの、、、、特にトスカーナワイン愛好家のあなたにはとてもお馴染みの「ファットリ ラ・マッサ」のスペシャルキュヴェです。

2年ほど前から試飲会でお馴染みの渡邊さんと「ジョルジョ・プリモ」やりますか!って言いながら不思議とタイミングが合わず!というか逃し続けていたのですが今回やっとご紹介できます。さらに6月に行ったイタリア試飲会でもこの2012ヴィンテージを試飲しましたので、リアリティーをもって!自信をもってご紹介できます。

先ずは「ラ マッサ」のお復習いの意味でコチラをご一読ください!



思い出しましたか??何度となくボクの「メールマガジン」にも登場しているワイナリーですね。



このジョルジョプリモ2002年頃までは「キャンティクラシッコ」を名乗っておりました。
なので現在のような国際品種を混醸したボルドースタイルでなく、サンジョヴェーゼ90%以上に
若干のメルローをブレンドした「キャンティクラッシコ ジョルジョプリモ」でした。
エノゴロ(醸造責任者)も「ミスターサンジョヴェーゼ」と言われたカルロ・フェリーニ氏。


しかし2003年キャンティ・クラッシコDOCGの法改正のタイミングで「キャンティクラッシコ」協会を
脱退します。その後はIGTワインに格付けを落し、しばらくサンジョヴェーゼ主体にメルロー等の国際品種混醸だったという情報。


エノゴロ(醸造責任者)も2008年あたりからボルドーのステファン・ドゥルノンクール氏に変更になります。
得た情報によるとエノゴロが変更になったタイミング、、、2009年ヴィンテージあたりから現在のボルドー
スタイルに変更になったのかも。。。。


ざっと現在のスタイルになるまでの歴史です。ひとつの銘柄にも色々と諸事情があり歴史があるんですね~。




3月の試飲販売会では「ラ・マッサ」のもうひとつのフラグシップワイン「カルラ6」(こちらはサンジョヴェ
ーゼ100)
今回は正反対の「ジョルジョプリモ」。 『飛車』『角』両方制覇ですね。




ボクが試飲した時はわりと開けてから早めでしたので、まず堂々としたタンニンのパワフルさに圧倒されました。しかしぶどうの完熟度もそれはそれはしっかりと濃厚というか濃密感たっぷり。これは1本開けるまでに様々なドラマをもつワインです。一通り一巡した後、再度味見に、、、、やはり抜栓1時間以上経過するとタンニンもこなれてきます。逆にブドウの旨みや甘みがわかりやすくなります。普段ボルドータイプのワインにはあまり興味を持たない荒野ですが、、、、『ラ マッサ』は別腹です。
このワインも一度は経験した方が良いワインには違いありません。。。。。




そしてもうひとつ!
とある「リストランテ」の常連さんは、そのお店に行く際にはもっぱらこの「ジョルジョプリモ」専門らしく
週替わりで使用するグラスを『ボルドー型』『ブルゴーニュ型』と変えて飲むらしいです。。。
するとこの「ジョルジョプリモ」全く違った顔を出すみたいです。あなたも興味あれば当日リクエストしてみては!間違いなく楽しみが2倍になりますよ!