今日の話題は美味しいコーヒーを楽しむ観点から、当店で販売している『コーヒー豆』と『ワイン』の
共通する点や相違点を考えてみました。
『コーヒーもワインもフルーツから出来てる!』
コーヒーが農産物であって、ワイン同様フルーツから出来ていることを認識している方はどれだけいるのか?
あたかもコーヒーは工業製品かと認識している方もいるのでは、、、、
コーヒーは、畑に苗を植えて2~3年ほどで真っ白な花を咲かせ、花弁が落ちた後に小さな青い実がなり、
半年以上かけて熟していきます。この赤い実がコーヒーチェリーなんです。
収穫のタイミングってとても重要で、、、コーヒーの花は一斉に咲くわけではなく、何回かに分かれて
開花します。。生産者がもっとも手を掛けるのは、たくさん獲れるピークの開花で生まれたコーヒーチェリーのみ。
『初摘みって風味が強くフレッシュで美味しい」と銘打った「いかにも!」って感じの情報もあるけど
一番おいしい時期はなんといっても収穫のピークに熟したコーヒーチェリーなんですね。
同じフルーツと考えるならコーヒーチェリーもワインのぶどうも完熟した実から造られるのが一番!っていうとこは一緒ですね。
画像上:完熟したコーヒーチェリー 下:完熟したワイン用の葡萄
その他、、気温の寒暖差、標高の高低差等々共通する部分は多々あります。
じゃぁ!コーヒーとワインの違いって何なんだっ?って考えると、、、、、
アルコール、非アルコールから始まり相違する部分も多いですが、、、、今日はちょっと違った観点から見て
いきます。
ワインは、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ニュージーランド、オーストラリア、日本など、
生産国と消費国が一致しています。
しかしコーヒーは違います。
中南米はじめ各生産国の生産者のほとんどは、品質のよいものは販売してしまい、販売できない粗悪なものを飲んでおり本当においしいコーヒーを飲むことはできません。
ご理解いただけますか??? ワインの生産者は自分たちが造ったワインは普通に飲んでますからね。。
あっ!この差なんだなっ。。。 この差が「コーヒー業界」と「ワイン業界」のなんとなくのイメージも
含めた決定的な違いを生んでいる。。。
ボクの理論上「美味しいものを知らなければ、、、、美味しいものは造れない!」って思うんです。
消費国では今どんなコーヒーが好まれているのか、どんな品質が求められているのかさえ知ることが
出来ませんからね。
中南米、アジアの産地をみても歴史上、ヨーロッパに占領されており現地人がコーヒー農園で労働させられていた
ルーツが根深いなぁ~。。。
おいしいコーヒーを作る生産者がいて、その素材を美味しく料理する焙煎家がいて、、、
それを正しく評価し購入する消費者がいる。大手総合商社が牛耳っている流通含め抜本的に変えていかないとホントの意味での変化ってなしえないんだろうな、、、って思います。
今日は違った観点から見てみました ではではchoa!!