ブレンドの魅力VOL1

フレスタプラスあらの珈琲 焙煎人荒野です。

今日は来月『ブレンド教室』も開催予定ですので、、、コーヒーをブレンドする楽しさや日本における
ブレンドコーヒーの立ち位置をお話しようとおもいます。

近年、スペシャルティコーヒーを取り扱うカフェやロースター(フレスタのような自家焙煎
豆の販売)の多くは、メニューにシングルオリジンの豆しかないお店も珍しくありません。
ex:ケニア、グアテマラ、マンデリンetc,,,,


ブレンドコーヒーの魅力のまえに、、、



□かつてのブレンドコーヒー

ブレンドコーヒーとは、「ストレート(単一産地のコーヒー)」“数種類のコーヒー豆を混ぜたコーヒー”の
ことで、例えばマイルドなブラジルの豆に酸味のあるエチオピアのコーヒー豆をブレンドすると、
バランスが取れ、どちらか1種類だけのストレートよりも多くの人が受け入れやすいコーヒーになります。




ただ、こうしたブレンドの魅力とは別の側面として、かつてはコーヒー業界でブレンドコーヒーを軽く
見る傾向もありました。



何種類かの豆を混ぜれば、少し劣化した豆を混ぜても劣化具合が分かりにくい」
「ストレートより少し品質の低いコーヒー豆を使っても分かりにくい」
という特徴も持っているので、


「少し古くなってストレートでは出せないコーヒー豆」や「ストレートより
品質が多少劣る豆」ブレンドしていた時代があったのです。


※もちろん、すべてのカフェや喫茶店がそうだったわけではありませんけどね。



こういう理由もあるのか、、、、
昔からブレンドコーヒーはストレートやシングルオリジンのコーヒー豆に比べて、
価格も安く設定されていることがほとんど。




「あまり人気がなく、売れ残りやすいコーヒー豆をブレンドに混ぜて消費する」
というようなお店の運営的なメリットでブレンドコーヒーを用意していたカフェ・
喫茶店もありました。


実際とある有名老舗コーヒー専門店の社長さんも「プロのブレンドは、”コストを低く抑える”ことも重要だ」
『珈琲辞典』のなかで触れています。




こういう暗い歴史もあり今でもコーヒーをブレンドするにあたりネガティブな考えをもつお店も多く、、
その影響で消費する側でもネガティブに捉えている「コーヒーマニア」も少なくないんですよね。。。。




しかしブレンドにもたくさんの魅力があるんですよね。。
同じコーヒー豆の焙煎度違い、その2つをブレンドしただけだって立派なブレンドコーヒーです。
奥行きが増して美味しいですからね。










先月の「おすすめするコーヒー豆」スリーアフリカン。
あのコーヒーだってアフリカコーヒー3種を思いっきりのブレンドしてます。


・爽やかな酸味のエチオピア

・コクと魅惑的な香りのケニア

・バランス型のタンザニア

このバラバラ感をブレンドすると、、、、ねっ!飲んでくれた方は解りますよね。。


上手くハマった時、、、単体では出せない香りや味わいが生まれるんですね~。



次回はブレンドコーヒーの魅力とはいったいなんだろう?その辺りのお話をしていきますね。