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Mr・サンジョヴェーゼ

2018年9月16日
今回は、神谷町で開催されたイタリアワイン試飲会。
荒野が今日イチ!と唸ったワインをご紹介します。ていうかブッチギリのヤツね。

イタリアには多くの醸造家、醸造コンサルタントの中「Mr・サンジョヴェーゼ」と言われる
人が数人おります。今回はその「Mr・サンジョヴェーゼ」のひとりである
「アンドレア・パオレッティ」氏が造る「ランコーレ」というワインの2009ヴィンテージと2010ヴィンテージのワインです。

※向かって左側から・・・
「ランコーレ」2009 8,000円+TAX
(サンジョヴェーゼ80、メルロー15、ピノノワール5)

「ランコーレ」2010 8,000+TAX
(サンジョヴェーゼ75メルロー15ピノノワール5プティ・ヴェルド5)
アンドレア・パオレッティ曰く「サンジョヴェーゼは
陽気なイタリアの女性」
「ピノ・ノワールは上品なフランスの女性」。
どちらも魅力的だから混ぜたと。。。


格好良すぎ!!




まず私の能書きを読む前に当日どんな印象を受けたかを、、、、


抜栓12:00らしく。 ボクが試飲したのはたぶん14:50あたり

『2009ヴィンテージ』 
セパージュ:サンジョヴェーゼ80メルロー15ピノノワール5
このクラスにしては割と開きが早いと感じます。一言でいうとボリューム感たっぷりのサンジョベ!。
サンジョヴェーゼの酸ももちろんですが熟度高めの果実味を酸と比較して、より感じました。だからっ
といって甘いわけでなく、タンニン柔らかめの濃いめ葡萄感。
ですが後味には優しい葡萄の酸を余韻とともにしっかりと。途中オリーブオイルをディップしたバケット
を食べる。食べた後より旨みを感じる。2009ヴィンテージやはり評価の高い年だった理由もわかります。


『2010ヴィンテージ』
セパージュ:サンジョヴェーゼ75メルロー15ピノノワール5プティヴェルド5
こちらは2009に比べて非常~~にエレガント。どちらのヴィンテージもピノノワールの比率は同じですが、
サンジョヴェーゼの分厚い酸というよりかはキレイな「ブルゴーニュ」を感じます。トスカーナもブルゴー
ニュも飲まれている方ならボクが言っているこの辺りのニュアンスは理解していただけると思います。
果実味より葡萄の酸が味の構成割合を占めるのでボリューミーな果実味というよりかは
エレガントなきれいな酸が印象的。 このエレガント感とキレのある酸 これも捨てがたい。
あとは好みでしょ。



この違いは一体何故??
まずはコチラの動画を見て下さい。


音声とボクの滑舌の悪さで聞き取れにくくごめんなさいです。


欧州全体2010ヴィンテージは偉大な年だと言われております。よってサンジョヴェーゼの力強さが非常に
目立つ年だったらしく味の構成を考えてサンジョヴェーゼの比率を若干減らし代わりにボルドーの補助
品種的な「プティヴェルド」を加えたらしい。
この味の違いはこのプティヴェルドのまたサンジョベーゼとは違った「酸」が大きな要因だったみたです。
じゃもうちょい寝かせれば2009のような味になるかといえば、たぶんなりませんね~。



試飲会のようにひたすらワインだけを飲んでいる時に感じる「旨み」と食事をしながら
ゆっくりと飲む時に感じる「旨み」は全く違う感覚です。味わいにたっぷりのボリュームを
感じる2009 確かにウケる味わいです。がどうかな?? 食事しながらだったらもしかして
2010の方が良いのかも? この辺の感覚はあなたにお任せしますけど、、、




そしてラベルデザインとワイン名の意味もご紹介する価値あるストーリーです。


エチケットの中央にはノルウェー出身のエドヴァルド・ムンクの代表作「叫び」が。
そしてワイン名のRANCORE(ランコーレ)とは怨みです。



葡萄のポテンシャルに合わせた絶妙な樽使いでサンジョヴェーゼの魅力が思う存分に楽しめる『ランコーレ』
ではなぜ『叫び』であり『怨み』なのか?? 

(ここからはあくまでも仮説らしいが、、、、)


過剰な抽出や強い樽香を好む一部の生産者へのメッセージではないでしょうか? 葡萄やテロワールの
個性を発揮してもらえず世に送り出されたサンジョヴェーゼの怨みであり、本来の魅力を発揮できなか
ったサンジョヴェーゼの叫びなのではないでしょうか?


(ここまで)

栽培家である醸造家である「アンドレア・パオレッティ」の一部の生産者に向けての叫びなのか、、、、





↑彼こそ「Mrサンジョベーゼ」のひとり「アンドレア・パオレッティ」氏。
80年代の後半にフィレンツェ大学を卒業。その後ボルドー名門「シャトーラフィット・ロートシルト」など
で研修を経て、30歳になる前にはイタリアワイン界で最も長い歴史を誇る名門アンティノリでの全栽培
責任者になりました。

その後フリーとなり欧米の数々のワインを手がけていきます。ワイン醸造コンサルタントとして数々の
輝かしい経歴をもっていたパオレッティですが、
コンサルタントとしてでは100%自分の哲学をワインに表現できないと感じ
フィレンツェの南に自分で植えた葡萄から「ランコーレ」を造りました。
「サンジョヴェーゼに関する知識に世界で最も長けているのはパオレッティだろう。。。」と
現在も評される。。。


まぁ価格も立派ですwがしかし!当日あるリストランテのオーナーさんとお話しをする機会があり
『この旨みと品の良さを考えたらこの価格は十分値しますよ ウチの店に無くてはならないワイン
ですから』と。。。。 たしかに8,000円だけを見ちゃうと「高っ!」ってなりますが、、、、

レストランで飲むと思えば妥当かなぁ。。。