今日はフランスワイン二大産地ボルドーとブルゴーニュの比較VOL3です。
◆格付けの違い
◎ボルドーは各地区ごとにシャトー(生産者)に格付けがある
その中でも最も有名なのは「メドック格付け」(↑ボルドー地図を参照ください)
メドック地区にあるシャトーの優劣を定めたもので、ここで赤ワインをつくる
シャトーに1~5級の格付けがされました。
1855に開催されたパリ万国博覧会のことです。世界から集まる
人々に向け、ナポレオン3世がメドック地区で造られるワインの
格付けをします。格付け基準は品質をはじめシャトーの規模、流通量などをもとに
選定しました。
俗にいう「ボルドー5大シャトー」はナポレオン3世によって生まれたわけです。
※(正確にいうとメドック地区から4つ グラーヴ地区から1つ
もちろん全て1級の格付け)
メドック地区1級シャトーの中でも最も格の高いワインいわれる
「シャトー・ラフィット・ロートシルト」や最も女性的なワインといわれる
「シャトー・マルゴー」、、、、とかです。
◎シャトー・ラフィット・ロートシルト
◎シャトーマルゴー
そしてボルドーには「メドック地区」以外でも有名な産地が点在します。
貴腐ワインの銘醸地と知られるソーテヌル地区や
「シャトーペトリュス」「ルパン」のポムロール地区
サンテミリオン地区には映画「サイドウェイ」で一躍有名になった
「シュバル・ブラン」etc
◎シャトーペトリュス
◎ブルゴーニュは畑に格付けがある
「ワイン=貴族」のボルドーに対しブルゴーニュ地方は元々教会や修道院が畑を
所有していました。
しかしフランス18世紀のフランス革命後、、、教会、修道院が所有していた
畑は細分化され農民たちに分け与えれました。
小さく区分けされ面積も限られ大量にワインは造れずボルドーのような
ビックな醸造所は必要がなかったのです。 こういう歴史背景もあり、、、、
ブルゴーニュでは生産者でなく畑に4つの格付けがあります。
・グランクリュ(特級畑)・プルミエクリュ(1級畑)・コミュナル(畑がある村名)
・レジョナル(畑がある地方名)の4段階に分かれています。
有名どこでいわばヴォーヌロマネ村の「ロマネコンティ」や「ラターシュ」
一昨年当店の試飲販売会で出展した「グロF&S」の
「クロ ド ヴージョ ミュジニ」とかがグランクリュ畑です。
向かって左側から「ラターシュ」「ロマネコンティ」
どちらも「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」が所有。
そして!!「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエの
「クロ パラントウ」,,,通称「クロパラ」はヴォーヌロマネの
プルミエクリュ(1級畑)として超有名ワインです。
貴族が仕切っていた「ボルドー」教会や修道院が仕切っていた
「ブルゴーニュ」この歴史背景が多くの違いを生んでいるのでしょうかね。。。。