サードウェーブ

フレスタプラスあらの珈琲 焙煎人荒野です。今日は「サードウェーブコーヒー」の話題を。


ここ数年、ちまたでよく耳にするのが「サードウェーブ・コーヒー」という言葉。ブルータス等
雑誌などで特集されているのをよく目にします。


サードウェーブ・コーヒーとは、アメリカのコーヒー文化「第3次」ムーブメントのことです。当然アメリカの影響を受ける日本でもアメリカ西海岸のBlue Bottle Coffeeが2014年中に日本でショップオープンをしたことでこのサードウエーブコーヒーのムーブメントが到来したと。。。。
※この当時は直ぐ撤退しましたが、、、

◇そもそもサードウェーブ・コーヒーとは?ファースト、セカンドときて、今回がサード、三番目の波ということ。
って言われてもファースト、セカンドはどのようなムーブメントだったのかイマイチわからないところ…。
ということで続いては、ファーストウェーブ、セカンドウェーブの特徴をザックリとご説明します。




◇ファーストウェーブとは?
第二次世界大戦後~1970年代ごろまでの大量生産・大量消費型のコーヒー文化のこと。
この頃に真空パックが開発されコーヒーの大量生産・遠距離流通が可能になった事により、
一般家庭でもいわゆる「アメリカンコーヒー」が大量に消費されるようになりました。こ
の頃のコーヒーは品質重視されていませんでした。


◇セカンドウェーブとは?
ファーストウェーブへの揺り戻しから、より高品質なコーヒーを提供しよう、という
動き。この流れの後半が、スターバックスがエスプレッソドリンクを出し始めた頃。
エスプレッソ系ドリンクを出すインディペンデント系ロースター、カフェ興隆の時代で、
コーヒーは味を重視する傾向に。そしてこういうコトバも生まれました。
「サードプレイス」
家でも仕事場でもない第3の空間。コーヒーそのものはもちろん
癒やしの空間のサービスもスタバが到来したことがキッカケでしたね。

誰もが気軽にコーヒーを楽しめるようになった現在。
さらに美味しいものを味わいたいと思うのが人間の性分でしょう。(美味しいかは各々ですがね)
つまり、サードウェーブへの流れが起こるのは必然の結果だと言われます。

◇サードウェーブコーヒーを構成する3つの特徴
①スペシャリティーコーヒーと呼ばれる全体の流通量の5%しかない上質な豆の中でも産国、生産地、処理方法が明確になっていて、ブレンドされていない「シングルオリジン」を使い、ワインのようにその地域ごとに異なる風味や味わいを楽めること。

②サードウェーブ・コーヒーの味は、浅煎りで抽出された「強い酸味」が特徴です。浅煎りにすることで、コーヒーが持つ本来の個性・良質な酸味(アシデティー・香りを含んだ酸味の質感)を楽しむこと。

③業者と会社、またはロースターの間で直接取引を行う


従来、コーヒー豆の生産者から消費国のコーヒー会社やロースターの手に豆が届くまでに、
1.生産者

2.生産国の生産処理業者・生豆輸出会社

3.消費国の生豆輸入業者

4.消費国コーヒー会社
というように、仲介業者の手が入っていまいた。

それに対して、サードウェーブが重要視する「ダイレクトトレード」は、
1.生産者

2.生産国の生産処理業者/輸出業者

3.消費国のコーヒー会社

or

1.生産者

2.消費国コーヒー会社


業者と会社、またはロースターの間でダイレクトトレード(直接取引)を行うことで、
仲介業者の手が入らなくなります。仲介業者に豆を買い叩かれることで最も打撃を受ける
生産者を守るというシステムが生まれるので生産者の生活を守りつつ、高品質の豆を提供
してもらうという信頼関係がサードウェーブの基本的な考えとなっています。



2015年清澄白河にオープンしたブルーボトルコーヒーをきっかけにして日本でもサードウェーブコーヒーのトレンドが来ました。それあたりからでしょうか?コーヒーって格好良い!ジャンルになったのは、、、、いずれにしても良いことではありますね。
しかしこのムーブメントが長く続くのかは疑問ですけどね。