コーノ名門フィルターとハリオV60ドリッパーを使ってコーヒードリップの検証結果

つくば市並木ショッピングセンターにある
自家焙煎コーヒー豆とイタリアワイン専門店
フレスタプラス@あらの珈琲
焙煎人荒野です。


コーノ 名門2人用フィルター MDN-21とハリオV60ドリッパー

先日円錐の角度も穴の大きさもほぼ同じ
のよく似たこの2つの
ドリッパーを実際に使ってのコーヒーを
ドリップしました。



見た目は似ていますが、目指す味と
コンセプトは全くもって真逆です。
画像右側「ハリオV60」ドリッパーは
螺旋状のリブ(筋状の出っ張り)が
上部から穴までずっと付いています。


逆にコーノの方は穴の近くにだけ
しかリブは付いていません。
リブの高さこそハリオと同じくらいですが、
螺旋にもなってません。


コーヒードリッパーについているリブの型の違い
ドリップするための道具はいろいろな
種類が出ていますが、
どのドリッパーにも「リブ」という
出っ張りがついていますね~。



ドリッパーにリブが付いている理由は、
「コーヒー液を流すため」です。
お湯がコーヒー粉の中を通過して、
ペーパーを通って下に
落ちていく訳ですが、
この時コーヒー液はペーパーと
ドリッパー本体の間を
通っていきます。


ここにリブで空間が作られていない
とコーヒー液は下に落ちていくことが
出来ません。



◇リブの付き方によってコーヒーが
落ちるスピードが変わる!


リブがあることでコーヒーはカップに
落ちていくことが
出来ますが、リブの付き方によって
コーヒーが落ちていく速度に大きな
違いが出てきます。



リブの数が多く、高さが高ければ
コーヒーは落ちやすくリブの数が
少なく、高さが低ければ
コーヒーは落ちにくくなります。




ハリオはリブが高くて数も多く、
螺旋状にねじれていて積極的に
コーヒー液を下に
落とそうという意図です。
今トレンドである浅煎りの
スペシャルティコーヒーをさっぱり、
あっさり淹れるのに
より向いてのかも??







逆ににコーノは高めのリブが
下部のみに付いいるだけ。
ペーパーフィルターの下まで
たどり着いたコーヒーだけを下に
落としたいという狙いか?
お湯をコーヒーの粉としっかりと
絡ませて濃い目のコーヒーを抽出する
のが構造上の目的になるってわけです。


これは商品名からもコンセプトが見えます。
「ハリオV60ドリッパー」=落とす!でしょ。
対するコーノは「コーノ式フィルター」
フィルター内に液体を溜める。






次回は実際使ってみての検証結果を
ご報告します。