コーヒー豆を真空包装できない理由・・・・

つくば市フレスタプラス 焙煎人荒野です。今日の話題は


コーヒー豆を真空包装できない理由・・・・

コーヒー 真空包装できない

オープンして2年目くらいですかね・・コーヒー豆を購入してくれたお客さんが家に帰ったらレジ袋のなかで豆が散乱していた!というお叱りの電話をいただいたことがあります。なぜ、そのようなことが起き
たのか。コーヒー豆を入れたパッケージが、お店から帰宅する間に破裂してしまっていたからです。


フレスタをオープンするにあたりなるべく少量で焙煎をし「鮮度の高いコーヒー」を届ける。まずこれだけは絶対に守ろうとやってきました。しかし、当時は、すべてが試行錯誤しながらな状態だったのが、本当のところです。コーヒーを入れるパッケージにしても、当時は通常の汎用品のものを使っていました。そして、ここで問題が生じました。

コーヒー豆は、焙煎した直後から豆の内部より炭酸ガスを放出します。この炭酸ガスが、コーヒーの「香り」です。このことは当然、理解していました。ただ、コーヒー豆が、お客さんが帰宅するまでのわずかな間に、パッケージを破裂させるほど多くの量の炭酸ガスを放出するとは、正直予想外でした。これをキッカケでパッケージを見直してきました。現在の黒いパッケージはになったわけです。破裂しないよう炭酸ガスを外部に放出しますが、パッケージ外部の空気は、中に入りにくいという加工をしています。


(※包材の価格高騰が止まらないため、現在100g用にはアルミの凡庸品を使用しピンホールを開けて対応しております。)


◇真空パックに出来ないのっ!?
年に2-3回ほど新規で来店された方やオンラインストアで購入希望の方から「真空包装じゃないのね?」「真空包装は出来ないのか?」という質問がありますが、上記↑の理由パッケージの中を真空状態にしてコーヒーをお届ことができないのです。パッケージにつめた直後は、真空状態を保っていても、豆の内部から炭酸ガスが放出されるため、真空状態が維持できなくなるからです。

真空状態を維持するための方法とは・・・・
焙煎してからコーヒー豆の炭酸ガスが放出しなくなるまで、時間を経過させる=劣化させる。
ボクはこんな本末転倒なことをしたくありません!



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