~珈琲豆の硬さ、焙煎度でも変わるの?~

Coffee Beans Hard? or Soft?
~珈琲豆の硬さ、焙煎度でも変わるの?~

手挽きのミルを使ってコーヒー豆を挽いているあなたも感じていると思いますが、、、

焙煎前の豆は物によって硬さが異なりますが、焙煎によっても硬さが変化します。
今日は硬さについて、さくっとお伝えします。


■生豆の硬さ
豆の硬さは生豆の育った環境や、生豆を取り出す際の処理(生産処理)によっても変わってきます。標高で言うと、高地は寒暖差が激しいため、成長が遅くなります。それにより、豆が引き締まり、密度が高くなります。低地で育った豆はその逆で、密度が低くなる傾向があります。(エチオピアやケニアなど標高が高い産地の豆は硬い、逆にブラジルのような標高の低い産地はそれほどでもない)


同じ品種でも標高の差によって、硬さは変わっていきます。


グアテマラ、コスタリカなど中南米では、標高に
よって豆のグレードを分けています。

標高が高いほど、グレードが高いのは、高標高の豆は密度が高くなる過程で、糖分を貯め込むので、上質な酸味を多く含んだコーヒーになるからなんです。焙煎前の状態だと固い豆の方が「上質な豆」という傾向が高く、スペシャルティと呼ばれる、高品質の豆は硬い物が多いです。



■焙煎豆の硬さ


※浅煎りの豆は挽くのみも硬く感じる。

焙煎前の豆(生豆)は内部に水分を持っています。浅煎りの場合、豆内部の水分が抜けきれず残った状態になっている為、密度が高く豆は硬いです。

一方、深煎りにすると、浅煎りよりも長い時間焙煎して豆内部の水分がほぼ抜けている為、密度が低く、柔らかくなっていきます。


※深煎りの豆はサクサク軽やかに挽けます。
手動のミルだと分かりやすいですが、浅煎りでは挽く時に手応えを感じますが、深煎りだと軽い力でも豆が挽きやすくなっています。


浅い焙煎の豆だと、炊飯器で炊く前のお米で想像してもらっていいと思いますが生豆により近い状態のなので硬いですね。だから、それなりにハンドミルでゴリゴリとハンドルを回すのに少々抵抗を感じます。

深煎りで、しかもコーヒーの油脂でテカテカしえいるような豆はゴリゴリでなくサクサクいけます。



この豆によって硬さが違うという体感は、
ハンドミルで豆を挽く者しか体感できない
楽しみのひとつかもしれませんね。