完璧ではないけどコーヒー豆は冷凍保存に限る!!


完璧ではないけどコーヒー豆は冷凍保存に限る!!

珈琲豆の保存秘訣は・・・・
お店によっても記載が異なり、一体どの情報が正しいのか、コーヒー好きなら頭を悩ませた経験は一度や二度ではないはずですよいね。

そこでフレスタが提案する方法は、コーヒー豆は購入後、「冷凍して保存する」という方法です。なぜなら、コーヒー豆を冷凍することで、固体が液体になることなく気体になる昇華という現象が(固体が液体になることなしに、直接気体になること)約16倍遅くなるとされているからです。ということは保存温度を下げることで、コーヒーの香りや味わいを長く保つことができます。
冷凍保存する際には、気密性の高い保存容器(ジップロック)で保存する方法が良いとされています。冷凍庫の匂い移りや水分の付着を防ぐためですが、パッケージの空気をしっかり抜いた状態で保存するだけでも味わいの劇的な差を感じます。ぜひ、冷凍保存を試してみてください。


↑ジップロックに入れてなるだけ密閉状態で冷凍庫へ!

◇冷凍するメリット
〇酸化を防ぐことができる
〇香りの持ちがいい
〇味の劣化が少ない
〇膨らみも長く続く



◇冷凍保存デメリット
とはいえ完璧100%!!はあり得ません。
結露による酸化のリスクも当然出てきます。冷凍保存してキンキンに冷えたコーヒー豆を室内に出すと、袋の表面が白っぽくなったりします。、袋から豆を取り出すと、豆の表面も同じようになります。これが「結露」です。

例えば、夏場に自動販売機などで缶ジュースを買った時、缶の表面に汗のように水滴が付くことがあります。この現象がコーヒー豆にも起き、発生した水滴がコーヒーの付着することで、味の劣化を進めます。冷凍庫との温度差が大きい春~秋にかけては、気温差が大きくなります。

なのでこの結露を防ぐポイント、軽減するポイントは・・・
『使う分を取ったらすぐに冷凍庫に戻す!!』


『結露」するリスクを差し引いても
やはり冷凍保存は優れている理由とは・・・


コーヒーが酸化する要因は2つ「湿気と温度」
【湿気】
コーヒー豆の含水率は焙煎前に約11%ほどあり、焙煎することでほとんどが蒸発してしまいますが、焙煎後でも微量に含みます。(約1.0~3.0%)
さらに、表面にとても細かい穴が空いている多孔質の構造になっていて、挽くことで多孔質の表面積が増え、水分を吸収しやすい性質を持ちます。湿度が高い場所にコーヒー豆が置かれると、空気中の水分までも急速に吸着してしまい、酸化を促します。
【温度】
 
温度が10℃上がると2倍のスピードで劣化すると言われているように、温度によってコーヒー豆の運動エネルギーが変化します。保存している場所の温度が高いほど、運動エネルギーが増え、化学反応により酸化してしまいます。
 
冷凍することで、コーヒー豆や空気中に含まれる水分が凍り、運動エネルギーが低下して酸化などの化学反応の速度が遅くなります。食品の変化がほぼ起こらないことになるので、半年以上も美味しく飲める!決して大袈裟な話じゃありませんよね。




先にもお伝えしたように
『使う分を取ったら直ぐ冷凍庫に戻す!』
これを守っていただければかなりの期間「酸化」を遅らせるメリットは大です。
特に粉で購入される場合や飲み切るまでに1か月以上かかる場合は迷わず冷凍庫へ。

なお冷凍した場合でも、挽く際に解凍する必要はありません。豆は凍ったまますぐに挽いてOK!粉の温度が低いので、お湯の温度を上げないと・・・と考える必要はありませんので(一瞬で温度は上昇します)、いつも通り抽出をしてみてください。



★★★補足として★★★

別な観点からも実際に研究結果にも表れています。アメリカ・オレゴン大学のChristopher Hendon 助教授らが「The effect of bean origin and temperature on grinding roasted coffee」(生産国と豆の温度帯が焙煎豆の挽き目に与える影響)と題した論文を2016年に発表しました。
この研究によると、コーヒー豆の温度が低ければ低いほど、粒度分布(豆を挽いた際の大小の粒子のバラつき)が狭くなることがわかっています。つまり、同じコーヒー豆、同じ挽き目を使用しているにもかかわらず、豆の温度が違うだけで、異なる粒度分布を生み出すことがわかったのです。



世界最高峰コーヒーの技術や知識が集う、『ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ』においても近年、コーヒー豆をわざわざ凍らせて抽出に臨むバリスタが多くいます。なぜなら、より低い温度で凍らせた方が、粒度分布を狭め、効率良く粉の表面積を大きくできると科学的に明らかになったからです。この研究によって、冷凍するだけでより優秀な粒度分布を生み出せることがわかったわけです。





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