味と香りを楽しむ嗜好品ワインとコーヒーの共通点


味と香りを楽しむ嗜好品ワインとコーヒーの共通点

1杯のコーヒーができるまでの道のりは超長く、種を撒くところから始まり、約3年をかけて樹は成木となります。やがて白い花が開花し、開花から約8ヶ月かけて実が真っ赤に熟したら、いよいよ収穫となります。
この時点で早くもコーヒーとワインの共通点が。
ブドウの樹も成木となるまで約3年の時間を要します。そして開花の後実が着色し、やがて収穫となります。

コーヒーは、収穫後は精選作業が行われ、その後カップテストや等級選別作業を経て輸出され、さらに品質鑑定などを受けたのちに製品となり輸入されます。さらにそこからロースト(焙煎)という製造工程を経て、製品となってあなたの手元に届きます。

一方ワインはというと、、、
収穫されたブドウは、選果をするところから始まり、圧搾や発酵、そして熟成、最終的には瓶詰めという多くの工程を経て、これまたあなたの手元に届けられます。

自分たち口にする1杯までにかなり長い道のりがあります。まずこのポイントがコーヒーとワインの共通点と言っても良いかもしれませんね。


◇:共通点その① テロワール

「コーヒーベルト」「ワインベルト」という言葉を聞いたことはありますか。
「ワインベルト」という言葉を聞いたことはありますか。

ワインベルトとはブドウの栽培に適した地域を表したもので、具体的には北半球は北緯30~50度、南半球は南緯20~40度の緯度帯のことを言います。

北半球のワインベルトには、フランス、イタリアをはじめとしたワイン大国の他に、カナダやアメリカ、そして日本などが含まれます。南半球のワインベルトにはチリ、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどのいわゆるニューワールドと呼ばれる産地が含まれます。
これらの地域は、気温や日照時間、年間降雨量をはじめとした、高品質なブドウを育てるにあたって重要な条件がそろっています。

これと同じように、コーヒーの世界にも「コーヒーベルト」と呼ばれるものが存在します。ワインと同様に、気候や土壌がコーヒーの栽培に適した地帯のことで、ちょうどワインベルトの隙間である赤道を挟んで北緯25度から南緯25度の一帯を言います。
赤道直下ということで暑い国々を連想しますが、この地域の中でも特に標高の高い山間部でコーヒーは育てられています。山間部の高地で造られることによって、昼夜での気温差が大きくなり、質の高いコーヒー豆の収穫に繋がるのです。この辺コーヒーとワインかなり似てる点多いですね。

ワインとコーヒー、どちらにおいても生産地域には気候などの条件があり、さらに地域の個性が味わいに大きく影響することが共通点として挙げられるでしょう。いわゆる『テロワール』です。



共通点その2以降・・・・・
続きは後日ご紹介します。