【ショコラショーの歴史】寒い冬に飲む濃厚な一杯は、かつて薬だった?!
- カフェ
- 2025年10月27日
焙煎人荒野です。
当店では、冬限定の**濃厚ホットチョコレート(フランス語でショコラショー)**の販売が始まり、寒い日が続いたおかげで早くも大変好評をいただいております!ありがとうございます。
さて、私たちが今冬お届けするホットな飲み物「ホットチョコレート」。その歴史を辿ると、なんと数千年前の古代文明にまで遡る、非常に奥深いストーリーがあるんですね~。
今回は、ホットチョコレートがどのようにして現代の「ショコラショー」になったのか、その歴史をご紹介します。
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1. 紀元前1900年頃:古代文明の「苦い飲み物」
カカオの歴史は、メキシコを中心としたマヤ文明・アステカ文明に始まります。 当時のカカオは「お金」として使われるほど貴重で、飲み物は**「ショコラトル(Xocolatl)」**と呼ばれていました。しかし、現代のホットチョコレートとは全く別物です。
味:カカオ豆をすり潰し、水、唐辛子、香辛料を加えて飲む、苦くてスパイシーな飲み物。
用途:貴族や戦士が飲む滋養強壮の薬、あるいは儀式に用いられる神聖な飲み物でした。
2. 16世紀:ヨーロッパへの上陸と王族の嗜好品
16世紀、スペインの探検家によってカカオ豆がヨーロッパへ持ち込まれます。 ヨーロッパでは、そのままでは飲みにくい「ショコラトル」を、砂糖や蜂蜜、シナモンなどを加えて飲むようになり、一気に貴族の間で大流行します。
※↑ショコラトル
特にフランスでは、太陽王ルイ14世の時代に王室で愛飲され、**「ショコラ・ア・ラ・フランセーズ(フランス風チョコレート)」**として広まりました。これが現代の「ショコラショー」のルーツです。
豆知識 この頃のチョコレートはまだ固形ではなく、「飲み物」として楽しまれていました。
3. 19世紀〜現代:一般への普及と進化
産業革命が起こり、カカオの加工技術が進歩すると、チョコレートは一般の人々にも手に入れやすい価格になっていきました。
固形のチョコレートも登場しましたが、カフェ文化が花開いたフランスやヨーロッパでは、**濃厚な飲み物としての「ショコラショー」**も、変わらず愛され続けています。
現代のショコラショーは、単なる飲み物ではなく、カカオの風味を最大限に活かしたデザートとしての地位を確立しています。

まとめますと・・・・
かつて神への捧げ物、そして薬であったカカオの飲み物は、長い歴史を経て、今や温かい癒してくれる冬の贅沢な一杯となりました。
そんな長い歴史を持つ「ショコラショー」。フレスタではカカオバリー社のカカオを贅沢に使用した、濃厚な一杯をご用意しております。
ぜひ、この冬は歴史に思いを馳せながら、フレスタ自慢のホットチョコレートをお楽しみください!