モカ(Mocha / Mokha)の語源は、イエメンにある港町「モカ(al-Mokha)」。
17〜18世紀、この港はエチオピアやイエメンで生産されたコーヒー豆がヨーロッパへ出荷される一大拠点でした。
そのため当時、
この港を経由してきたコーヒー全体が「モカ」と呼ばれるようになります。
ここから、モカの歴史が始まります。
Mokha|もっともルーツに近い表記
Mokha は、アラビア語の地名に最も近い英語表記。
現在でも
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Yemen Mokha
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Mokha Mattari
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Mokha Sanani
など、イエメンの伝統的コーヒーを語る文脈で使われます。
▶ 歴史性・原点・クラシックな響き
▶ 現代ではやや専門的・限定的な表記
Mocha|いま最も一般的な「モカ」
Mocha は英語表記で、日本・イギリス・アメリカなどで最も一般的。
この表記には、実は2つの意味があります。
① コーヒー豆としてのモカ
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エチオピア
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イエメン
といった、フルーティで華やかな香りを持つコーヒーを指す言葉。

② カフェモカ(飲み物)
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エスプレッソ
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ミルク
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チョコレート
を使った、甘いコーヒードリンク。この「チョコレートのイメージ」は、
モカ系コーヒーが持つチョコやカカオを思わせる香りから来たと言われています。

Moka|ヨーロッパ的なモカ表記
Moka は
フランス語・イタリア語・ドイツ語圏など、ヨーロッパで使われる表記。
有名なのがMoka pot(モカポット)。
発音や意味は Mocha とほぼ同じで、綴りだけが欧州仕様と考えてOKです。
3つのモカ、何が違う?
まとめると👇
| 表記 | 主な文脈 | ニュアンス |
|---|---|---|
| Mokha | 歴史・イエメン | 原点・伝統 |
| Mocha | 英語圏・日本 | 現代の標準 |
| Moka | 欧州 | 欧州的表記 |
✔ すべて同じ語源
✔ 豆の違いではない
✔ 言語と文化の違いによる表記の分岐
モカという名前が、今も特別な理由
モカはコーヒーの始まりの時代と、世界貿易の歴史をそのまま名前に残している、数少ない言葉です。
一杯のコーヒーの裏側にある港町、交易、文化の交差点。
そんな背景を知ると、モカの香りが、少し違って感じられるかもしれませんね。
