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焙煎人として、ローストしてみたい豆に出会った。

  • 珈琲豆
  • 2026年08月26日

9月のおすすめコーヒーを探していた時のこと。

最近お取引が始まった輸入元の担当さんと、これから入荷してくるコーヒーについて話をしていました。

「9月から、ニカラグアのニュークロップを6〜7種類ほど販売する予定なんです」

ニカラグアかぁ……。

中南米のコーヒーというと、グアテマラやコスタリカなどを思い浮かべる方も多いと思います。

でもニカラグアにも、個性的で面白いコーヒーがたくさんあります。

「その中で、今回いちばんおすすめなのはどれですか?」

そう聞いたところ、担当さんから名前が挙がったのが、

・サンホセ農園

"イエローパカマラ ウォッシュド"

というコーヒーでした。

正直、価格は少し高い。

それでも担当さんは、

「風味や味わいを考えると、今回の中ではこれがいちばんだと思います」

と言います。

そんな話を聞いたら……

コーヒー焙煎人としては、やっぱりローストしてみたくなるんですよね(笑)

どんな香りを持っているんだろう?

どんな甘さや酸が隠れているんだろう?

そして、どんなローストをしたら、この豆の魅力をいちばん引き出せるんだろう?

まだ実際に焙煎する前から、いろいろと想像が膨らんでいます。

 



そもそも「パカマラ」とは?

パカマラとは、

「パカス」と「マラゴジッペ」という2つの品種を交配して誕生したコーヒー品種です。

名前もとても分かりやすく、

パカスの「パカ」+マラゴジッペの「マラ」=パカマラ

というわけです。

エルサルバドルのコーヒー研究機関によって開発され、その大きな特徴のひとつが、豆のサイズ。

一般的なコーヒー豆と比べると、かなり大粒です。

そしてパカマラは、ただ粒が大きいだけではありません。

栽培環境や精製方法などによっても印象は変わりますが、複雑な香りや豊かな甘さ、果実を思わせる風味など、個性的な味わいを生み出す可能性を持った品種として知られています。

一方で、栽培すれば必ず素晴らしい味になるわけではありません。

パカマラは個体差もあり、栽培や選別にも丁寧な仕事が求められる品種です。

だからこそ、良い環境で大切に育てられたパカマラには、焙煎人としても期待してしまうんですよね。

 

「イエローパカマラ」の“イエロー”とは?

通常、コーヒーの実は熟すと赤く色づくものが多いのですが、イエローパカマラは、完熟した時に実が黄色く色づくタイプです。

つまり「イエロー」とは、焙煎した豆が黄色いという意味ではなく、

コーヒーチェリーが熟した時の色

を表しています。

赤ではなく、黄色く熟していくコーヒーチェリー。

それだけでも、ちょっと飲んでみたくなりませんか?

今回紹介された豆は、そんなイエローパカマラをウォッシュドで精製したもの。

ウォッシュドとは、収穫したコーヒーチェリーから果肉などを取り除き、水を使った工程を経て乾燥させる精製方法です。

一般的に、豆そのものが持つ風味や酸の輪郭が表れやすく、クリアな味わいになりやすいといわれています。

希少性のあるイエローパカマラの個性が、ウォッシュドによってどのように表現されるのか。

これはますます気になります。



ニカラグアって、どんなコーヒー産地?

ニカラグアは、中米のほぼ中央に位置する国です。

北部から中央部にかけて山岳地帯が広がり、標高や気候、土壌など、良質なコーヒーを育てる条件に恵まれています。

主要な産地として知られているのが、

  • ヒノテガ
  • マタガルパ
  • ヌエバ・セゴビア

などの地域です。

ニカラグアでは、カトゥーラやブルボン、カトゥアイ、マラゴジッペ、パカマラなど、さまざまな品種が栽培されています。

味わいもひと括りにはできませんが、穏やかな甘さやバランスの良さを持つものから、果実味や華やかな香りを楽しめる個性的なスペシャルティコーヒーまで、本当にさまざまです。

近年は、品種や精製方法、農園ごとの個性がはっきりしたコーヒーも増えています。

僕自身、もっと皆さんにご紹介していきたい産地のひとつです。

大粒の豆だからこそ、焙煎も面白い

パカマラのように大粒のコーヒー豆を焙煎する時は、豆の表面だけでなく、中心までどのように熱を届けるかが大切になります。

火力が強すぎれば、外側だけが先に進んでしまうかもしれない。
(※特に火加減注意ですね。)

反対に、慎重になりすぎれば、この豆が持つ華やかさや立体感を十分に引き出せないかもしれない。

どのくらいの熱量でスタートするか。

どのタイミングで火力を調整するか。

そして、どこで煎り止めるか。

まだ豆を見てもいないのに、頭の中ではすでに焙煎が始まっています(笑)

もちろん、最初から一度で正解にたどり着けるとは限りません。

実際に焙煎して、カッピングして、もう少し甘さを引き出したいのか、それとも香りや酸の輪郭を生かしたいのかを考える。

そうやって少しずつ、その豆に合ったローストを探していくのも、焙煎の面白さです。

9月のおすすめコーヒーになるかもしれません

今回のサンホセ農園
「イエローパカマラ ウォッシュド」は、まだ9月のおすすめコーヒーに決定したわけではありません。

実際いつ入荷するのか??

入手出来るのか?

再度検討&確認します。

続報を、どうぞ楽しみにお待ちください!