気品と力強さ溢れる貴族のようなワイン「アマローネ」
- ワインの知識
- 2023年11月07日

11月におすすめするワインは・・・・
気品と力強さ溢れる貴族のようなワイン「アマローネ」
イタリアはヴェネト州のヴェローナ地区で限られた生産者がごく少量生産し、かつては王侯貴族しか口にできなかったと言われるほど贅沢に造られた稀少なワイン。
アマローネ AMARONE
完熟したブドウをアパッシメント(ブドウを3~4ヵ月陰干ししエキスを凝縮させる)し、40~45%ほど水分を取り除き、糖度が上がったブドウを発酵。最低2年以上の樽熟成と6ヵ月以上の瓶内熟成を経てリリースされる、イタリア最高峰の赤ワインです。

アパッシメント(陰干し)を行う際は、カビの発生に最新の注意を払うほか、均一に乾燥するよう、絶えず湿度や気温の調整を行います。 また、アパッシメントにより乾燥したブドウは重量が減るため、通常のワインに比べて必然的に生産量が少なく稀少性が高くなります。私たち飲み手の想像以上に計り知れない手間暇をかけて造られるその唯一無二のワインなのです。味わいを表現すると水分が蒸発して濃縮したブドウで醸されるワインは非常に濃厚、まるでチョコレートを思わせるような苦味が特徴です。ひとこと濃密!濃厚!
アマローネはどうやって造られているの??
先にも簡単にお伝えした通り、アマローネは陰干し(アパッシメント)したブドウを使って造られます。
ヴェローナ周辺が土着となっているコルヴィーナ、ロンディネッラ、コルヴィノーネというブドウ品種を主に使って熟成させます。
完熟したブドウを手摘みで収穫し→それを今度は3~4ヶ月に渡ってアパッシメント(陰干し)していきます。→アパッシメントを行う際には、風通しの良いアパッシメント専用の部屋を使います。
陰干しによって水分が蒸発していき、ブドウに含まれる糖分やポリフェノールなどが
凝縮されて旨味の詰まった状態となります。これがアマローネの旨みの肝です。

そうして出来たブドウは枝についたレーズンのような見た目になっており、
陰干し前と比べて半分くらいの量にまで減ってしまいます。
原料となるブドウの量が減ってしまうので、当然ワインの生産量は
減ってしまいます。
樽に詰められたアマローネを最低2年以上熟成させ、瓶詰めした後
さらに6ヶ月以上熟成させるとようやく出荷ができる状態となります。
かなりの手間暇が費やされていますね。
それだからこそ『アマローネ』なんです!
アマローネと相性の良い食事

ドライでパワフルなフルボディの赤ワインなので、しっかりとした重めの肉料理と相性が良くなっています。ビーフやラムを使用したシチューなども良いです。これから寒くなってくるので特に煮込み料理が良いでしょうね。
メイン料理に合わせるメインのワインなことからチーズとも相性も最適です。

同郷同士が織り成す至福のマリアージュ
ウブリアーコ ディ アマローネ!
アマローネにつけ込んだチーズ。