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「ヴィンテージシャンパーニュのクリエーター」ドン ペリニヨン

  • ワインの知識
  • 2025年04月29日

『ヴィンテージシャンパーニュのクリエーター」ドン・ペリニヨン
言うまでもなく、世界で最も有名なシャンパーニュ、ドン ペリニヨン。その始まりは、シャンパーニュという美酒の始まりでもあります。シャンパーニュ地方中央部のマルヌ丘陵北側に位置する、ベネディクト派のオーヴィレール大修道院で醸造責任者兼会計係りに任命された、僧侶ドン・ピエール・ペリニヨン。彼は1715年に生涯を終えるまで、類まれなる洞察力とたゆまぬ努力によって、今日のシャンパーニュ製法の礎を築き、 「世界最高のワイン」を造るという大望を果たすため尽力し続けました。彼はフランス最北のワイン産地であるシャンパーニュにおいて、他の地域に負けないワイン造りを確立するという使命を持ってワイン造りに取り組み始め、瓶内二次発酵による発泡性のワイン、現在のシャンパーニュの原型を確立しました。その他にも、アッサンブラージュの技術やガラス瓶、コルク栓の導入など、数々の革新をシャンパーニュにもたらします。そのワインの素晴らしさは高い評判を呼び、それを聞きつけた太陽王ルイ14世御用達のワイン商達によって、ヴェルサイユ宮殿へ献上されました。以来、3世紀に渡って、ドン ペリニヨンは、僧侶の独創性を受け継ぎながら、最高のシャンパーニュの地位を守り続けています。



↑ドン ピエールペリニヨン修道士
ドン ペリニヨンがこれだけの歴史を紡ぐ中で大切にしてきたのは、、、ヴィンテージワインへの絶対的な献身。単一年に生産されたワインのみ、しかも納得のいく優良年にしか、生産を行わないというスピリッツが貫かれています。


■ドンペリが日本で人気になった理由

超メジャーなドンペリですが、日本で人気となったきっかけは、モエ・エ・シャンドン社が夜のお店の需要を上手く捉えたことでした。

バブル以前の日本で、夜のお店でよく飲まれていたのはブランデーでした。しかしブランデーはアルコール度数が高くてボトルを空けるのに時間がかかるため、お客さんが頼むお酒の量がそのまま売り上げに繋がる夜のお店にとって最適なお酒とは言えませんでした。
そこで目をつけられたのが、ブランデーに比べてアルコール度数が低く、炭酸が入っているため一度開けたら飲み切る必要があるシャンパンでした。モエ・エ・シャンドン社がこの商機を上手く捉え、ドンペリは瞬く間に夜のお店の定番となったのです。現在では宮中晩餐会などでも飲まれるほど、日本で愛される高級シャンパンとして言わずと知れたポピュラーな存在になっています。

 

■良いブドウが採れた年にしか作らない「ヴィンテージオンリー」

ドンペリは「ヴィンテージシャンパン」と呼ばれる、単一年のぶどうのみを使用して造られるシャンパンに分類されます。

そのため、気候や天候などによってその年に収穫できるブドウの量の影響を直に受けてしまいます。さらに、ドンペリは品質に徹底的にこだわるため、ブドウの出来が良くなかった年には製造自体をしないこともあるのです。そのため高い需要を賄えるほどの量を造れない、あるいは全く造れない年も多く、近年また希少価値が高くなっているのです。


今回試飲販売会の目玉として登場するのは・・・・
■ドン・ペリニヨン・ヴィンテージ2015 34,500円(37950)


ピエールペリニヨン修道士が現在のシャンパーニュの基礎をつくったシャンパーニュ「ドンペリ」。
高級クラブ等々華やかなジメージだけが先行してしまいがちですが、、、、
上記の歴史を踏まえて飲んでいただくとまた違った深みを感じれるとおもいます。

・第2回MHDワイン試飲販売会
5/10(土)14:00~スタート。
詳しくはコチラをクリック!