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ワインの「垂直飲み」って何?

  • ワインの知識
  • 2026年08月21日

ワインの「垂直飲み」って何? 同じワインなのに、こんなに違う。

「今度の試飲会では、ヴィンテージ違いの垂直飲みをやります!」

……と言われても、

「垂直飲みって何?」

と思う方、きっと多いですよね。

ワイン好きの方には聞き慣れた言葉かもしれませんが、普通に考えたらちょっと不思議な言葉です。

まさかワイングラスを縦に並べて飲むわけでもないし(笑)

今日は9/12のワイン試飲販売会でも実際に行う、この**「垂直飲み」**について少しお話ししてみたいと思います。



■ 垂直飲みとは?

実は意味はとても簡単です。

同じ生産者の同じワインを、違うヴィンテージ(収穫年)で飲み比べること。

これをワインの世界では、

「垂直試飲」「垂直飲み」「ヴァーティカル・テイスティング」

などと呼びます。

例えば、

同じ生産者、
同じ畑、
同じ名前のワイン。

でも、

2014年と2017年。

この2本を同時に開けて飲み比べてみる。

これも立派な「垂直飲み」です。

垂直試飲は、一般に同じワインの異なるヴィンテージを比較し、そのワインが時間とともにどう変化するのか、また収穫年の違いがどう表れるのかを見るテイスティング方法です。


■ なぜ「同じワイン」なのに味が違うの?

ここがワインの面白いところ。

ワインは毎年、全く同じ味にはなりません。

なぜなら原料であるブドウは、畑で育つ農産物だから。

暑かった年。

涼しかった年。

雨が多かった年。

乾燥した年。

収穫まで順調だった年もあれば、霜や雨などに悩まされた年もあります。

同じ畑で、同じ生産者が造ったワインでも、その年の気候やブドウの状態によって個性が変わる。

これがワインでよく耳にする、

「ヴィンテージの違い」

です。

垂直飲みをすると、この違いを頭で勉強するのではなく、

実際に自分の舌で体験できます。

これが面白いんです。


■ もうひとつの違い。
 

そして今回のように古いヴィンテージを比較すると、もうひとつ面白い要素が加わります。

それが、

「熟成」

です。

若い頃には果実味が前面に出ていたワインが、瓶の中で時間を重ねることで少しずつ変化していきます。

香りが複雑になったり、タンニンが穏やかになったり、フレッシュな果実のニュアンスからドライフルーツやスパイス、土、キノコなどを思わせる熟成香が現れてきたり。

もちろん、すべてのワインが同じように変化するわけではありません。

だからこそ面白い。

「時間がワインをどう変えたのか?」

これも垂直飲みの楽しみのひとつです。


■ 1本だけ飲んでいたら、気づかなかったかもしれない。

例えば2014年のワインを単独で飲んだとします。

「美味しいね」

それだけでも、もちろん十分です。

でも、その横に2017年があったらどうでしょう?

「あれ? こっちは果実の感じがまだ残ってる」

「2014年の方が香りが落ち着いてるな」

「同じワインなのに全然印象が違う!」

そんな発見が出てきます。

つまり垂直飲みって、

どちらが美味しいかを決めるためだけの飲み比べではありません。

同じワインだからこそ見えてくる、

「年の違い」と「時間の違い」を楽しむ飲み比べ。

難しく考えなくても、

「自分はどっちが好きかな?」

それだけで十分楽しめます。


■ そして9/12、実際にやります。

ここまで読んで、

「なるほど、垂直飲みってちょっと面白そうだな」

と思った方へ。

ちょうど良い機会があります(笑)

9/12(土)開催の
第44回 ワイン試飲販売会で、

フランス・ブルゴーニュの生産者パランが造る、

「ラドワ・プルミエ・クリュ ラ・コルヴェ」

を使って、

2014VT vs 2017VT

垂直飲み比べをやります!


同じ生産者。

同じ「ラ・コルヴェ」。

でもヴィンテージは3年違い。

2026年現在で考えれば、2014年は12年、2017年は9年という時間を重ねています。

さて、この2本。

香りはどう違うのか?

果実味は?

熟成感は?

そして何より、

あなたは2014年と2017年、どちらが好きなのか?

ワインの知識なんてなくても大丈夫です。

正解を当てる試飲でもありません。

2つのグラスを行ったり来たりしながら、

「あ、本当に違う!」

を体験してもらえたら、それが一番。

「垂直飲み」という言葉だけ聞くと、ちょっと難しそうですが、

実際にやってみると、これがなかなか面白いんです。

ワインって、時間まで味になるんだ。

そんなことを感じてもらえる飲み比べになるかもしれません。

9月12日。

ぜひ2つのヴィンテージを並べて、ご自身の舌で確かめてみてください。

さて、

2014 vs 2017。

あなたはどちらを選ぶでしょうか?

当日をお楽しみに!